買い物カゴを持つ顧客で単価を上げる

買い物カゴを持つ顧客で単価を上げる

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スーパーやドラッグストアで買い物をする時、買い物カゴを持たなければ手で持てる範囲では2〜3点です。買い物カゴの「ある・なし」で買い物行動はまったく変わってきます。

 

買い物カゴを持つ顧客で単価を上げる

 

三倍の売上あがる買い物カゴを持つ顧客

 

買い物客のうち、買い物カゴを持ったとき75%が商品を購入します。もたない場合は35%程度の人しか買わないという調査結果があります。買い物カゴを持ってもらうと購買率が上がります。ということは、自然に購買物品の数も増え、ひいては売上もアップします。

 

ドラッグストアのアンケート結果を示します。一番の驚きは、買い物カゴを持たない人が、43%いたという事実でした。買い物カゴを持たないと、平均買い上げ金額は980円です。持った人は2930円。ショッピングカートを持つと5340円でした。

 

滞店時間でみると、持たない人は5分、カゴありは13分、カート22分です。月間18000人来店するとします。カゴなしの人全員に買い物カゴ又は、ショッピングカートを持たせると、売上は35%アップする計算です。

 

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買い物カゴの活用法は様々

 

お店は、そのために、来店客にはできるだけ買い物カゴやショッピングカートを持ってもらうよう工夫をしています。客動線の途中、店内の複数ヶ所に買い物カゴを配置し、「かごを持たないでショッピングをはじめたが、必要になった」状況に応じられるようにしています。

 

東京の某ドラッグストアは、中高年従業員をグリーターとして配置しています。客一人ひとりに挨拶しながら、買い物カゴやショッピングカートを渡します。他には、チラシ、推奨商品パンフレットを入れておくと、買い物カゴを取る確率は50%も上がるのです。

 

メーカーとコラボして買い物カゴの内側に、メーカー新製品案内などを貼付しておきます。お客の目を向けさせる工夫なのです。

 

 

客動線
顧客が店頭で買い物する時の道順

 

グリーター
入り口で来店する客に挨拶する係員。買い物カゴを渡したり、売り場案内をしたりする。万引き防止の役割もある。




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