ロイヤルカスタマーを作るためのプライベートブランド(PB商品)

ロイヤルカスタマーを作るためのプライベートブランド(PB商品)

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消費者の価格意識は、非常に高いものがあります。プライベートブランド(PB商品)は、低価格であるというイメージがあります。小売業には、他の企業との差別化商品として価値があります。さらに利益率は高く、ロイヤルカスタマー作りができるため、力を入れて開発しています。

 

ロイヤルカスタマーを作るためのプライベートブランド(PB商品)

 

低価格と利益確保を狙うPB商品

 

PB商品は日経MJの「2008年度上期ヒット商品番付」では東の横綱です。今や生活には、欠かせないものとなっています。店頭でナショナルブランドよりPB商品のほうが今や目立つようになっています。イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど大手流通業はPB商品の商品拡大と充実に注力しています。

 

ドラッグストア業界で、マツモトキヨシ、ツルハ、サンドラッグ、ココカラファインなどを中心にPB商品は積極的に開発しています。昔は、安っぽいイメージがあり消費者支持には程遠いものでした。

 

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しかし、業界が発展するとブランドイメージが高まり支持が高まりました。米国チェーンドラッグでは、PB商品が08年度49億ドルの売上がありました。金額では、12.2%、数量では14.1%のシェアを獲得しています。

 

ウォルグリーンでは、PB商品を800以上持っていますが、さらに拡充する予定です。そのため専門部門を設置しています。PB商品成功の法則があります。以下に列挙します。

 

@ノンエゴの法則

こだわる商品・・化粧品など・・をエゴ商品といいます。こだわらないものをノンエゴ商品といいいます。PB商品ではノンエゴ商品が成功率が高いのです。

 

ANB商品との価格差は30%以上

価格優位性を訴えるため。

 

B陳列スペースはNB商品と半々

NB商品で顧客をひきつける必要があります。NB商品の陳列スペースは大きく確保します。

 

C徹底したNB商品の比較陳列

NB商品でひきつけ、価格でPB商品を売り込みます。右側にPB商品を陳列し、比較陳列をするのです。

 

DPB商品の売上金額シェアは総売り上げの20%まで。

金額で20%、数量ベースで30%、陳列スペースは40%以上となります。これ以上になるとPB商品が目立ちすぎて、悪影響を及ぼします。

 

 

PB商品とNB商品
PB商品は、小売店独自のブランドで販売される自主企画商品。NB商品はメーカー商品。PB商品はNB商品と同等の性能を持ちながら低価格に設定されており、NB商品と比較陳列をすることでお買い得感を訴求する。自社で売り切る販売力を必要とする。

 

PB商品
PB商品は多数のメリットをもっているが、品質問題が起きたりすると、企業そのものの信用が壊れる場合がある。慎重な開発・展開が求められる。




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