ノバルティスファーマ株式会社の評価・評判について。

ノバルティスファーマ株式会社の評価・評判について

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フォーチュン誌で「世界で最も称賛される企業」の医薬品部門で第一位を獲得したノバルティス。スイスに本社を置いていますが、世界中で事業を展開しているグローバル企業です。

 

ノバルティスファーマ株式会社の評価・評判について。

 

ノバルティス社は、医薬品売上高で長年トップ10にランクインし続ける巨大企業です。2005年以降はトップ5に入り、2010年には大手眼科医療製品メーカーであるアルコン社(スイス・米)を買収。ジェネリック医薬品の売り上げを増加させた事も相まって、同年と翌年2011年は、ファイザーに続いて世界ランク第2位となりました。

 

同社は、1996年3月、スイスのバーゼルで、ライン川を挟んで建っていたチバ社とサンド社が合併して生まれた会社です。社名は、ラテン語のNova(新しい)とArtis(技術)から来ています。片方のチバ社は1859年に染色工場として創業し、84年から医薬品製造を開始。当時、スイス最大の医薬品メーカーでした。一方のサンド社は、1886年に医薬品製造を開始し、合成覚せい剤であるLSDを1938年に開発したことで有名です。

 

両社が合併した年、新会社ノバルティスの売上高は突然世界第2位となりました。スイスの新聞はこれを、「マンモスの結婚」と報じました。そしてこの大型合併をきっかけとして、欧米での大手医薬品メーカーの合併や買収が急速に進みます。グラクソ・スミスクライン(英)、ロシュ(スイス)、そしてファイザー(米)などが、次から次へと企業規模を拡大させ、世界売上高のランクは激しく変動してゆきます。

 

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ザジテンやボルタレンは大衆薬になった

 

ノバルティスの前身のかたわれであるチバ社は1952年、もう片方のサンド社は60年に、それぞれ日本法人を設立していた為、合併した翌年の1997年には、ノバルティスの日本法人も発足しています。

 

ノバルティスの主要製品を見てみましょう。まず、近年の主要な降圧薬、アンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)のディオバン(一般名:バルサンタン)。これとCa拮抗薬の合剤として販売が開始されたエクスフォージは、2011年の降圧配合剤の国内売上高で第3位に食い込んでいます。

 

その他、消炎鎮痛剤ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)、アレルギー性疾患の治療薬、抗ヒスタミン剤ザジテン、抗がん剤グリベック(イマチニブ)、骨粗鬆症治療薬ゾメタ(ゾレドロネート)、禁煙補助薬ニコチネル、水虫薬ラシミール……などなど、いずれも汎用されているものです。

 

特にボルタレンやザジテンはスイッチOTCとして医療用薬品から大衆薬となり、町じゅうの薬局でも販売されているので、群を抜いて有名かもしれません。




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