少子高齢化による医薬品の問題とは?

少子高齢化による医薬品の問題とは?

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少子高齢化対策は、今の日本にとって最重要課題の一つです。しかし、それがもたらす影響が予測しきれていないことも事実です。問題を解決するためには、改善すべき対象とそうでないものを明確化させることが必要なのです。

 

少子高齢化による医薬品の問題とは?

 

経済成長や文化の発達が進み国が安定すると、次に訪れるのが高齢化であると言われています。日本は、その典型的な例と言えるでしょう。もう一方の問題である少子化の背景には、夫婦や家族の在り方、女性の社会進出、将来の生活に対する不安等、様々な要因があると思われます。

 

つまり、起こるべくして起こる高齢化と違い、少子化は人的事情による部分が大きいのです。そして今、日本では予想以上のスピードで、人口に対する高齢者の割合が増加しています。高齢化が進む日本が直面する問題として、年金と健康保険の財源確保が挙げられます。

 

少子高齢化が進むという事は、それらの総給付金額が増え続ける一方、収入源は減り続けるという事なので、制度を継続することは困難であり、見直しは必須です。国民の生活に直接影響のあるこの問題は、しばしば大きく取り上げらてれます。

 

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少子高齢化によって外国人が増加する

 

また、少子高齢化によって、労働力不足が危惧されています。女性の社会進出によって働き手が増えているとはいえ、それだけでは不足です。産業を支える労働力が不足すれば国が立ち行かなくなるため、行政は、外国人労働者の受け入れも視野に問題の解決にあたっています。そして近い将来、それは現実の事となるでしょう。

 

ただ問題として、医薬品業界を始めとする医療全体の混乱の可能性が示唆されています。単一民族の場合、民族的特徴がある程度一致するため、薬剤の使用量法、副作用もほぼ同じであると考えることができますが、人種が増えると、それだけ違った治療法を提案する必要があるかもしれません。

 

例えば、医師が薬を処方する際、人種によって用法、用量を変えることになり、副作用についても、個々に合わせた情報を提供する必要が出てくるのです。また、日本人が免疫を持たない感染症が海外から持ち込まれる可能性が高くなります。

 

逆に、日本人が免疫を持つ病気に外国人が罹ることもあるでしょう。特に日本では、世界の先進国ではほとんど見られない結核や麻疹といった感染症が、いまだに流行することもあります。これらのリスクを避けるために、日本人も外国人も、新たに複数の予防接種を行なわなければならなくなる可能性が出てきます。

 

この様に、少子高齢化は医療の世界にも大きな混乱を招くと考えられているのです。




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