日本製役工業協会(JPMA)の「MR行動基準」について

日本製薬工業協会(JPMA)の「MR行動基準」について

このエントリーをはてなブックマークに追加  

MRは決して営利主義に走らず、適正な医療の推進者として行動する事が求められています。医薬品の円滑な流通を維持し、安全使用の徹底化を図るという大きな役割を担っています。

 

日本製薬工業協会(JPMA)の「MR行動基準」について

 

MRは医薬品メーカーのいわば顔であり、医療情報を扱うことで人の健康と命を支えるという重要な役割を担っています。それゆえMRは、日本製薬工業協会(JPMA)が作成した「MR行動基準」に則って行動することが定められています。ではその行動基準の概要を見てみましょう。

 

 

1)自社製品の添付文書に関する知識や、その根拠となる医学・薬学的の習得に努め、正しく提供できる能力を養う。添付書類に記載されている自社製品に含まれる成分や副作用、服用方法のみならず、対象疾患に関する世界的な動き、治療法、研究等、関連情報を広く収集し、把握していることが求められます。

 

2)企業が定める内容・方法でプロモーションをする。MRは、自社規定な則り、上司の承認を得て作成した資料やデータのみを販売ツールとして使用することができます。MRを通じてメーカーから提供される情報の全てに整合性が求められます。

 

スポンサーリンク

 

3)効能・効果・用法・容量の情報については医薬品の承認範囲内のものを有効・安全性に偏らず公平に提供。MRは、厚生労働省で承認された対象疾患や服用方法のみ情報提供することが認められており 、例え他の有効性を示すデータがあったとしても、承認されてない以上積極的に開示することは禁止されています。

 

4)医薬情報の収集や伝達は常に的確に迅速に行う。正確かつ迅速な情報提供は、医師や看護師等の医療従事者と信頼関係を築くうえで大変重要です。また、市販後に収集される安全性や効能に関するデータは、実際の現場で得られた説得力のあるデータであり、直ちに自社へフィードバックまたは他の医療従事者へ情報提供することが求められます。

 

5)他社の製品を中傷、誹謗しない。自社製品を優位にするために、他社製品に関する事実無根の話をでっちあげたり、事実であってもオーバーに騒ぎ立てたりすることは、MRにふさわしくない行為です。また、副作用情報の収集と提供は、当該企業のせきにんであり、他者のMRが情報をばらまく行為は誹謗行為にあたります。

 

6)医療機関を訪問するときにはそこの規律を守り、秩序のある行動をとる。医療機関には敬意を払うこと、可能な限り運営に協力することが求められます。

 

7)関係法規、自主法規を尊守してMRとして良識ある行動をとる、医療機関では控えめに行動し、患者に迷惑がかからないよう最新の注意を払います。




このエントリーをはてなブックマークに追加