どこでもMY病院構想と調剤薬局の将来性

どこでもMY病院構想と調剤薬局の将来性について

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政府は2010年から「新たな情報通信技術戦略」構想を打ち出しました。これは電子行政、地域の絆再生、新市場の開拓、国際化が目的です。医療分野ではどのような取り組みがなされるでしょう。

 

どこでもMY病院構想と調剤薬局の将来性について

 

自己の医療情報を患者が持つ時代

 

政府を上げて取り組んでいるのですが、高度情報通信ネットワーク推進戦力本部は内閣総理大臣を本部長とし、全省庁で推進されています。医療分野では、地域性をなくし、情報を一元化そして共有して医療の効率化と医薬品の安全対策を行うものです。「どこでもMY病院構想」を実現すること、これが最も大きな取り組みです。

 

いままで、一病院にあったカルテの内容や病歴、それに伴う薬局の薬歴などが一元管理されます。そしてすべての医療に関する情報を知ることができるのです。今は長野県松本市で始まったモデル事業が実施されています。2011年度に始まりましたが、2012年度には個人に向け、医療・調剤情報が提供され、2014年度からはすべての構想が実現するのです。

 

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今までとは違い、個人が全ての情報を持つことになります。医薬分業でのデータ管理は、医療機関、薬局が行っていました。今度は個人も関わり、主体が個人に移ります。医療の概念は大きく変わるのです。

 

 

薬剤師もカルテを読めるべき

 

この構想により、患者自身は自分のデータに基づいた治療を受けることができ、判断もできるようになります。調剤薬局は、今持っている薬歴と医療機関とのカルテ情報が連携していなければなりませんので、医療機関と競技しなければなりません。対等に話し合いを持つために、カルテや医療情報を理解する力をつける必要があります。

 

 

■どこでもMY病院構想
個人が自らの医療・健康情報を医療機関等から受け取り、それを自らが電子的に管理・活用することを可能にするもの。調剤情報・健康データ、検診データ、検査データを引き出せる。どこでもMY病院サービスを使うことで初心の場合でも、かかりつけ医に準じた診療履歴に基づいた診療を受けることができる。




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