高齢化が進む日本社会と在宅医療について

高齢化が進む日本社会と在宅医療について

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在宅医療とは、患者が自宅や施設などで療養して、医師や看護師などが訪問して医療を継続することです。在宅医療は、外来、入院の次にある第3の医療の位置づけです。高齢化の進行している日本では、大きな課題なのです。

 

高齢化が進む日本社会と在宅医療について

 

第三の医療である在宅医療

 

在宅医療を担う施設は、病院、歯科診療所、訪問看護ステーション、保険薬局があります。健康保険で定められている在宅医療法には以下があります。

 

  • 呼吸補助療法として、在宅酸素両方・在宅人工呼吸両方・在宅腸圧呼吸療法
  • 栄養補助療法として、在宅中心静脈栄養療法・成分栄養経管栄養法
  • 排泄補助療法として、在宅自己導尿療法・持続導尿や人工肛門などの処置
  • 在宅注射療法として、インスリンやモルヒネの麻薬など各種注射療薬
  • 補助腎臓療法として、在宅人工透析療法など

 

各療法の利用者は、急増しています。継続して患者や家族が管理する在宅療法と、医療関係者の訪問で医療を提供するもの、その組み合わせがあります。それは、ほぼ病院で受ける治療と同じ治療といえます。

 

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積極的に在宅へ進むドラッグストア

 

2007年は、「在宅医療元年」といわれました。薬剤司法の一部が改正され、薬局内でしかできなかった調剤を患者の居宅で行えるようになったのです。薬剤師は薬局内部だけでなく、積極的に患者の居宅を訪問して、他の医療関係者と連携して対応する時代になったのです。終末期は、自宅で過ごす人が増えるでしょう。

 

末期がん患者の在宅での疼痛管理も増加しています。在宅医療は、医師、看護師、薬剤師がチームを組んで患者宅を訪問する場合や、薬剤師単独での訪問もあります。また栄養士の訪問で、必要な栄養や食事の助言指導もあります。寝たきりの人の床ずれ防止の栄養管理を行い、ドラッグストアでのバランス食品供給も必要となってきます。

 

 

居宅での調剤
薬剤司法で「調剤は薬局で行う」事が決められていたが、、在宅医療推進のため、06年の改正で患者の居宅での調剤も認可された。

 

在宅医療と専門家
在宅医療では医師の訪問のほか、歯科医師による訪問しか、看護師による訪問看護、理学療法士・作業療法士による訪問リハビリ、薬剤師による薬剤管理や栄養士による訪問栄養指導など様々な職種が関わっている。




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