マツモトキヨシどのようにして、業界のトップへ上り詰めたか

マツモトキヨシどのようにして、業界のトップへ上り詰めたか

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「マツキヨ」の愛称は、誰でも知っているマツモトキヨシのことです。マツキヨは、ドラッグストアの代名詞のようなものです。存在感抜群の同社は、企業規模、新業態開発においてもわが国のリーディングカンパニーです。

 

マツモトキヨシどのようにして、業界のトップへ上り詰めたか

 

マツモトキヨシは業界最大手

 

2007年10月、持ち株会社のマツモトキヨシホールディングスが設立されました。同社は地域有力ドラッグストア、他業態とも業務提携やFC契約を結んでいます。全国に影響力を持つ会社なのです。

 

同社売上は2015年度に1兆円を目指します。全国に2000店舗を展開する計画なのです。今後も積極的に直営店の新規出店やM&A、FC展開などを進めていく姿勢です。この背景には、ドラッグストア競争がグローバル展開を見たときにも対処できる基盤づくりを置いているのです。

 

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マツモトキヨシの成長戦略

 

新業態開発として、駅中立地を生かした「Medi+マツキヨ」を09年に都内・大阪市内にオープンしました。ここでは第2類・第3類に特化した医薬品を販売しています。09年8月にはローソンと業務提携を行いました。そして、ドラッグストア、コンビニエンスストアの特性を生かした新業態の「ドラッグ&コンビニ」を開発しました。今後も他業態との多くの新形態を模索していきます。

 

マツモトキヨシの戦略としては、日本の医薬分業が60%弱に留まっていることに着目して、ドラッグストアの全国展開によって業態店舗網を確立し、面展開でのスケールメリットを優先してきました。現在、約1割が調剤を併設しています。今後は70%までこれを増やす計画です。そして地域の「かかりつけ薬局」としての地位を確立するのです。

 

 

店舗経営の理念は、「ファースト フォー ユー(あなたにとっての、一番へ)」です。信頼と満足の向上への4つの施策があります。

 

  1. お客様の悩みを内外から解決するためのコミュニケーションやカウンセリングを強化
  2. 地域のニーズに合った品揃えの充実
  3. ロイヤルカスタマーの醸成に向けた販促施策
  4. 低価格、高品質、付加価値の高いPB商品の開発

 

マツモトキヨシは1990年代前半に、ドラッグストア業界として最も早くTVCMを打ちました。これによって、ドラッグストアは社会的認知を高めました。この功績は、特筆すべきものです。

 

 

マツモトキヨシの提携企業
マツモトキヨシは、ドラッグストア、家電、総合スーパー、スーパーマーケット、ホームセンターなどの各企業とも、FC契約など多彩な提携を結んでいる。




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