アメリカのドラッグストアであるウォルグリーンの成長戦略とは?

アメリカのドラッグストアであるウォルグリーンの成長戦略とは?

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小売業で世界一のウォルマートは、パワーは圧倒的です。それを武器にして、他の小売業を圧倒します。しかし、ウォルグリーンは勝ち残っているのです。それは、何故なのでしょう。

 

アメリカのドラッグストアであるウォルグリーンの成長戦略とは?

 

競争軸を変えて勝ち残り

 

同じ商品でも、ウォルグリーンがウォルマートより10〜30%高いことがあります。しかし、勝ち残っています。その理由は、何故でしょう。その答えは、「競争軸を変える」です。ウォルグリーンは、ロープライス戦略です。しかし、ウォルグリーンは、ヘルスケアの専門性のイメージを確立したのです。また、ウォルグリーンは便利性を提供しています。「近い距離」「長い営業時間」「クイックショッピング」などです。

 

HBC商品は、ソリューションをコンセプトにしています。細やかに用途、機能で分類した品揃えをしています。これに対して、ウォルマートは売れ筋に絞り込んでいます。ウォルグリーンは、商圏に合わせた細やかな対応を行ってます。全店共通の品揃えは、70%程度です。そして、将来的には50%を目標としているのです。

 

サービスでも、ウォルマートはローコストのため従業員は最低限としています。しかし、ウォルグリーンは専門性が高いコンサルテーションと接客は、親身になって行っています。

 

 

ウォルグリーン
Walgreen Companyは、1901年創立で「ウォルグリーン」の名称で営業している米国最大のドラッグストア。ドラッグストア以外に、職場健康センター、在宅医療施設、スペシャリティ薬局、メールオーダーサービスも運営。子会社のテイク・ケア・ヘルス・システム【Take Care Health Systems)は、診療所(クリニック)をウォルグリーン店内で営業している。

 

ウォルグリーンの戦略
1980年代、ウォルマートのドラッグストア市場への進出により価格競争が勃発したが、ウォルグリーンは「価格競争に巻き込まれない」と宣言し、同じ土俵で戦わないよう競争軸を変えて勝ち残ってきた。日本のドラッグストアもこれからディスカウントを武器にした小売業との戦いに入るのは必至だが、ウォルグリーンの戦略は大いに参考になるだろう。




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