ライフスタイル・ドラッグで生活の質を上げるために

ライフスタイル・ドラッグで生活の質を上げるために

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現代の医療は、クオリティーオブライフ(生活の質)を優先した治療を基本としています。病気の治癒を目指しながら、快適な生活を保障することが医療の目的とされているのです。

 

ライフスタイル・ドラッグで生活の質を上げるために

 

ライフスタイル・ドラッグとは、生活改善薬のことです。病気とまでいえないものの日常生活を送る上で、不便や不快を感じる場合に、より心地よい生活を目指すために開発された薬です。アメリカでは10年位前から普及し始めましたが、日本ではこのところ急激に広まっています。

 

ライフスタイル・ドラッグには、例えば発毛促進剤、禁煙補助薬、ED治療薬、睡眠補助薬、経口避妊薬、痩身剤、更年期障害のためのホルモン剤などがあります。日本で注目が集まるきっかけとなったのは、ED治療薬であるバイアグラ(ファイザー社)でした。

 

バイアグラが販売承認されたのは98年のことで、申請から半年という異例の早さでのことでした。アメリカ製のこの薬は、当時中年の日本人男性の間で話題沸騰となり、海外みやげや、個人輸入などを通じて日本に持ち込まれることとなり、一時的に社会現象にまでなりました。

 

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しかし、不適正な使用から心臓に障害を起こすなどの副作用が報告されたため、当時の厚生省は、医師による処方のもと使用することを徹底させるために、急いで承認したといわれています。しかし、この厚生省の対応に、怒りの声を上げたのが女性団体です。

 

世界では、すでに常識である避妊用低用量ピルの承認が、申請から10年近くたっているのにもかかわらず、いまだ得られていなかったからです。女性差別とまで非難された厚生省は、これも慌てて承認するにいたりました。

 

この一連の出来事は、厚生省が日本の少子化を食い止める為に、子作りは推進しても、避妊には敢えて協力しなかったのではないかと疑いたくなるような経緯でした。

 

人々が求める生活の質の向上

 

バイアグラに注目が集まった頃、同じく日本人の支持を得たライフスタイル・ドラッグには、発毛促進剤のリアップ(大正製薬)や、禁煙補助薬のニコチン製剤ニコレット(ジョンソン・アンド・ジョンソン)があります。

 

ライフスタイル・ドラッグというネーミングは、以前ハッピードラッグという抗うつ剤が、ストレスに悩むアメリカ人ビジネスマンの間でブームになったのをきっかけに生まれました。この薬は仕事のストレスを減らし、生活の質が向上するといわれ注目が集まったのでした。

 

かつての高度成長のもと、大量消費型の生活を経て、現代の人々はモノにたよらない精神的な安らぎや自己実現を求めています。今後人々が求める生活の質の向上とは一体どういったものであるのか、製薬業界にとっても大きなテーマとなっています。




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