薬剤師における基本的なマナーについて

薬剤師における基本的なマナーについて

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薬剤師の新人教育は、社会人としてのマナーや礼儀作法から始まります。「薬剤師である前に社会人であれ」という考えが重要だからです。社会常識やルールが守れない人間は、医療人として失格です。

 

薬剤師における基本的なマナーについて

 

挨拶から心を込める

 

他人とコミュニケーションを最初に取るのは、挨拶ですね。「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」これらは呼びかけが主ですが、されたほうは自然と笑みを浮かべる言葉です。簡単な優しく思いやりがある挨拶です。

 

これらの言葉が、聞かれない場所や、話せない人が増えています。日本人は、相手を思いやる国民から、自分が一番可愛い人種に変わってしまったのでしょうか?

 

薬局で薬を貰うとき、薬剤師さんは、どのような呼び掛けをして、どういう会話をするでしょう。自分の名前を言って、こんにちは、という人はいません。直ぐに事務的な対応をする人が多いようです。

 

ホテルではそうはいきません。人にサービスを提供するという根底に流れる心がちがうのでしょうか。リッツ・カールトンホテルは、非常にフレンドリーで温かいもてなしで有名です。ホテルの財産は、「心配りができ人間的な魅力にあふれる従業員の存在」であることです。

 

心配りは、相手を思いやる心から出るものです。常にいいマナーで、優しく的確な対応をするため専門的な知識とスキルを発揮するのです。そうすれば、誰もが自ずと人間的な魅力を感じることでしょう。

 

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リッツ・カールトンのサービス

 

患者は、薬局に薬を取りにきます。そこでの応対は、病気で荒んだ患者の精神状態に大きく影響をするのです。マニュアル対応型の接見ではなくて、患者にとって自分だけに親身に接してくれるという満足感を感じさせられたら、かかりつけ薬剤師として信頼されるでしょう。

 

薬剤師は「どんなときにやり甲斐があるか?」の質問に、「ありがとう」と言ってもらった時とか、感謝されたときと殆どの人が答えます。その言葉を頂くためにはどういうことをすればいいのか・そこを実際の行動で示さなければ、ならないのです。

 

リッツ・カールトンの従業員のモットーが「相手を喜ばせることが自分の喜び」であるように、薬剤師も「患者に安心・安全を提供し、心を癒す」ことを心から願い実践することができれば、やり甲斐となるでしょう。

 

 

■リッツ・カールトンホテル
1910年セザール・リッツの指揮のもとリッツ・カールトンホテルを米国に設立。現在21カ国に70のホテルを所有。ザ・リッツ・カールトンでは、サービスによって他のホテルとの差別化を図るとともに、満足以上の「感動」を与えられるサービスを実現すべく、スタッフ教育を徹底しており、多くのサービス策の手本となっている。




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