ドラッグストアの二大ボランタリーチェーンとは?

ドラッグストアの二大ボランタリーチェーンとは?

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医薬品業界は、ボランタリーチェーンや協同組合が多い業界です。多くの組織は業種店(薬局・薬店)でありました。従って、ドラッグストアの伸張と共に衰退していったのです。その中で、2つのボランタリーチェーンが突出して活動をしています。

 

ドラッグストアの二大ボランタリーチェーンとは?

 

ボランタリーチェーンの結成

 

薬業界の代表的なボランタリーチェーンは、オールジャパンドラッグ(AJD)と日本ドラッグ(NID)です。どちらも1970年代、有力薬局が中心となり発足しました。その目的は、ドラッグストア開発が目的でした。それは、米国のドラッグストア視察から、オリジナル商品開発、情報、物流システムを構築することなどをし、意欲的に日本でのドラッグストアを開発したのです。

 

当初の主体は、OTC薬(一般用医薬品)や日用品のディスカウントでした。HBCの専門性は、殆どありませんでした。ドラッグストアは、当時認知度も低かったのです。従って、組織は結束していました。加盟していた会社は、着実に成長していきました。

 

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ボランタリーチェーンの衰退期について

 

90年代、ドラッグストアが成長期に入りました。グループ内では出店、価格競争が起こります。組織内の亀裂が表面化してきました。こういったことから、取引メーカーや卸は、ボランタリーチェーンの本部に統率力の限界を感じていきました。そして、成長したドラッグストア企業との取引を重視したのです。

 

AJD、NIDに加盟している会社もWINグループや十社会といった協業組織を作っていきました。さらに大手ドラッグストア中心の提携や合併はボランタリーチェーンを弱体化させていったのです。

 

AJD会員企業は97年の246社がピークで徐々に減少しています。AJDは数年前から業務改革を始めました。企業規模に応じたグループわけなど、運営を柔軟化させています。

 

アメリカのボランタリーチェーン

 

米国ドラッグストア業界では、トップ二社(ウォルグリーン、CVSケアマーク)以外でも下位グループで消費者支持の高いところもあり勝ち残り組となっています。それらにとってはボランタリーチェーンの存在は大です。当初理念は高かったのです。もう一度原点に立ち戻り結束することが必要なのです。

 

 

WINグループ
ココカラファインを中心にしたドラッグストアのボランタリーチェーン。

 

十社会
中堅ドラッグストア10社のボランタリーチェーン。構成企業は、アライドハーツ・ホールディングス、ダルマ薬品、クスリのカツマタ、クスリのマルエ、大賀薬局など。PB商品の開発などに取り組んでいる。

 

ドラッグストアの創業者たち
1969年、叶逞t薬品(千葉)の斎藤社長、スギヤマ薬局(名古屋)の杉山社長、マルゼンの石橋社長の3人が集まって話し合ったのが、ドラッグストア作りのきっかけとされる。その後3人は全国に呼びかけてAJD結成に動いた。




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