企業ブランド戦略を考える

企業ブランド戦略を考える

このエントリーをはてなブックマークに追加  

ドラッグストアの市場は、将来10兆円産業になるでしょう。しかしそのための条件は、企業や店舗の存在が社会的に認知されなければなりません。ドラッグストアの本来のあり方を追求し、地域社会に貢献することが必要不可欠です。

 

企業ブランド戦略を考える

 

マインドシェアの向上

 

ドラッグストアは、人の健康や命に関わるものです。ですから、大切なものは客からの信頼を勝ち得ることです。信頼は「物売り」だけでは、達成できません。地域貢献が必要です。ヘルスケアやビューティケアのソリューションを提供しなければならないのです。健康食品や美容商品を手に取るとドラッグストアが思い浮かぶことができるような状態になること、すなわちマインドシェアの強化です。

 

マインドシェアを持って来店した客に対して、購買のしやすさを提供します。見つけやすく、取りやすく、買いやすい・・これがスペースシェアです。売上は、「客数×客単価」で表されます。客数はマインドシェア、客単価はスペースシェアで変動するのです。

 

スポンサーリンク

 

信頼の指標であるブランド

 

マインドシェアの向上のためには、顧客に安心感を持たせること、信頼できるブランドを作ることです。ブランドは、客にとっては信頼に値する基準です。企業にとっては、信頼という価値を持った資産なのです。企業は自社のブランドを作り消費者の信頼を得ることで、ロイヤルカスタマーが増えていくのです。

 

PB商品など、自社の推す商品・サービスについてもブランドが確立していれば、消費者に信頼されます。そして、売上を拡大できます。ウォルグリーンは「The Pharmacy America Trusts(アメリカの国家国民に信頼されるファーマシーを作り地域の人々の健康づくりに貢献する)という企業理念を持ってブランドが作り出されています。

 

消費者は、ヘルスケアならウォルグリーンという「マインドスペース」を創造したのです。結果として、全米No.1のドラッグストアの地位を確立し続けています。スペースシェアでは、「は・か・た」「は:入りやすい」「か:買いやすい」「た:楽しみ」を基本コンセプトとして店作りをしています。

 

 

マインドシェア
企業名や商品名が消費者のマインド(心)の中に刷り込まれた度合い。

 

スペースシェア
ショッピングのしやすさの度合い

 

ブランド
もともとは商品や家畜に押す焼印の意味。製品やサービスを識別したり、差別化したりするための名称、言語、シンボル、デザイン及びそれらの組み合わせ。

 

ミッションステイトメント
ミッション(mission)とは「任務や使命」のこと。ビジネスの社会では通常、企業の任務や使命を意味する。「ミッションステイトメント」はそれを文書化したものを指す。




このエントリーをはてなブックマークに追加