顧客満足度と従業員満足を満たす調剤薬局のあり方

顧客満足度と従業員満足を満たす調剤薬局のあり方

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顧客満足は、企業によってあらゆるところでの発表が見られますが、対内的な「従業員の満足度」についてはあまり論じられません。そして、顧客満足度も十分ではありません。従業員が、自分の仕事やその結果の報酬など、総合的にモチベーションが上がれば、自ずから顧客満足が上がるような仕事ぶりになります。

 

顧客満足度と従業員満足を満たす調剤薬局のあり方

 

力になる社員の生き甲斐

 

企業の目的は、業績を常に上げて存続していくことです。そのためには、どうすればいいのか。顧客が満足すれば商品は売れます。これと相関するのが「従業員の満足度」なのです。従業員の満足度の高い会社は顧客満足度が高く、業績もいいのです。しかし、その逆はないのです。

 

従業員が何を大切にしているか・日本能率協会の調査では、「人間関係」「大切にしてくれる」「成長できる環境」「専門性が向上する」「好きな仕事ができる」ということが上位です。「高所得」「休日の多さ」は、意外と下位です。つまり、従業員は「やりがい」「生きがい」を求めているのです。

 

従業員の満足度は、その人の働いている環境の種々の要素の複合体です。調剤薬局では、業務内容だと調剤業務・医薬品管理・情報収集等、職場環境は上下の人間関係・コミュニケーション・教育システムです。会社としては、風土、待遇、評価システム等でしょうか。

 

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問題点を把握できる従業員満足度調査

 

従業員満足度は、あまり企業では実施されていません。従業員も素直に回答するかどうかは疑問もありますが。ただ、実施すれば問題点も分かり、改善できれば自然と顧客満足度向上につながります。

 

好きな仕事や職場、良好な人間関係が患者への対応も自然といいムードで接することができます。調剤薬局でも従業員満足度を調査して、顧客満足へ生かせるようにしていくことが重要です。

 

 

■従業員満足度向上の目的

  1. 従業員の期待を上回る職場環境を作る
  2. 従業員を心からもてなす
  3. ひとりひとりの従業員を大切にする
  4. 専門的な知識や技術で従業員の問題を解決する
  5. 従業員と気持ちのいいいコミュニケーションをする
  6. 家族など従業員以外の人にも親切にする
  7. すべての従業員に優しい薬局にする

 

■従業員満足度
企業価値を高めるためには、社員の満足度が高くなければならないという認識の元、従業員満足度(ES)を重要な経営指標の一つと位置づける企業が増えている。ESを構成する要素は、報酬や労働条件、福利厚生制度などの制度面に加え、働きがいや達成感、成長感といった社員の心理面にも注目が集まっている。

 

■顧客満足度
企業、あるいは製品やサービスに対する顧客の態度。企業が提供する製品やサービスに対する顧客からの期待と、実際にそれを消費した顧客が感じた期待に対する適合度からなる。顧客満足度は、顧客志向によるマーケティング活動を行う上で重要な指針となる。




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