レセプトオンライン請求システムでIT化された調剤薬局

レセプトオンライン請求システム

このエントリーをはてなブックマークに追加  

ITの発展によって、調剤薬局の管理方法や薬剤師の業務内容まで変化をもたらしつつあります。安全性向上、作業の効率化を進めることができます。

 

レセプトオンライン請求システムでIT化された調剤薬局

 

レセプト突合点検が始まる

 

調剤薬局ではコンピュータは業務の効率化や調剤業務の自動化などに活用され、いまや不可欠なものです。処方せんや、相互作用、服薬指導、医薬品情報、在庫管理からレセプト請求まで発注から管理、請求をすべてコンピュータで管理します。迅速にかつ業務は正確にさらに内容は簡素化され、合理的です。

 

調剤薬局では一つは調剤監査支援システム(処方、散剤調剤、水剤調剤等の監視システム)や調剤を支援するシステム(全自動分包機;錠剤・散薬、処方箋ファイリング、レセコン連動型薬歴保存システム)を利用しています。

 

インターネットにはASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)があり、レンタルソフトを活用することで、調剤業務はより効率化されると同時に良質なサービスを提供できると期待されているのです。

 

2011年からレセプトオンライン請求システムが義務化されました。これは全国の保険医療機関・調剤薬局と審査支払機関すべてをネットワークでつなぎ、診療報酬・調剤報酬の請求データ(レセプト)をオンラインで受け渡すものです。

 

スポンサーリンク

 

IT化によって薬剤師の業務内容が変わる

 

このシステムが契機となり、電子化が一気に加速していくことが期待されます。電子処方せんや、社会保障カード、ナショナルデータベースなどを効率的に活用すれば、医療の質・利便性が向上するのは間違いないことです。

 

今年3月より、医療機関と薬局のレセプトの突合せが始まりました。両者を比較することで、適正な処方が組まれているか、適正な調剤がなされているか、などの整合性をチェックできます。そのため、不正請求や過剰請求なども抑制できる可能性が大きいのです。

 

コンピュータの導入で、薬剤師業務は調剤業務から解放され、処方の設計や薬物投与後の経過管理、医療機関との協働治療へと本質的なものへと移行できます。薬剤師の仕事の質・業態そのものにも進化をもたらす可能性があります。

 

 

■レセプト突合点検
当初は2011年4月から開始する予定だったが、東日本大震災のため延期されていた。突合点検とは医科(歯科)レセプトと調剤レセプトを突合せて点検すること。併せて一人の患者のレセプトを数ヶ月にわたって点検する縦覧点検も行われる。適応症の確認など医療機関徒歩圏薬局のコミュニケーションがさらに重要になる。




このエントリーをはてなブックマークに追加