調剤薬局の収支について紹介

調剤薬局の収支について

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調剤を取り巻く環境は年々厳しくなっていますが、大手調剤薬局は増収増益が続いています。調剤薬局の収支はどのようなものでしょう。

 

調剤薬局の収支について紹介

 

収支差額はおおむねプラスになっている

 

診療報酬は、定期的に見直されます。その前年の6月に中医協は医療経済実態調査を行います。これは医療機関、調剤薬局の経営の実態を把握するものです。そのデータに基づいて改訂が行われます。2012年度改訂に向けた実態調査の結果をみると収益アップしていることが分かります。この結果は処方せん枚数300枚以上の薬局の4%を抽出したデータです。

 

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調剤薬局の収支差額は、平均で前回55万円に対し79万円、構成比率も1.6上がり5.5%です。前回のプラス改訂が顕れています。事業年度ごとのデータも、前々年度839万円、前年度差額857万円とこちらも増収です。ただ構成比率は5.5%でした。

 

収支をもう少し項目ごとに見てみると、詳細なところが見えてきます。調剤薬局の収入は100%保険調剤です。それ以外の業務(一般薬:OTC薬販売や介護など)が殆どなされていません。支出は医薬品購入費が約70%、人件費が16%が大きなところです。

 

収入のうち、調剤報酬は、73%薬剤費、27%が技術料です。数値通りだと27%の技術料が粗利益となるはずです。しかし、薬価差(購入費と請求額の差)は反映されていないので、実際はこの薬価差が加算されます。

 

 

■医療経済実態調査
病院、一般診療所、歯科診療所、保険薬局の医業経営等の実態を明らかにし、診療報酬に関する基礎資料を整備することを目的に中医協が行う調査。病院




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